“この漢方は私に合っていないのだろうか?”
そう感じる時、どこか自分の体に問題があるように思えてしまうかもしれません。
けれど漢方では、“合う・合わない”は優劣ではなく、体質という個性の違いです。
その個性を大切にしながら、あなたに合う漢方を探していくのが漢方治療の基本です。
テレビやネットでは「この症状にはこの漢方」と紹介されることがあります。
しかし実際には、それがそのまま全員に合うとは限りません。
たとえば「フレイルには人参養栄湯」。
良い薬ですが、中に入っている“遠志(おんじ)”が体質に合わない方もいます。
効果は感じているのに、なぜか食欲が落ちる——そんな細かな反応も人によって異なります。これが“身体との相性”です。
広告はあくまで多数向けの目安であって、一人ひとりの体質までは拾いきれません。
「効かなかった」「ちょっと違う気がする」
その違和感こそ、身体からの大切なサインです。
そのサインを一緒に読み解くことで、本当に合う薬へ近づくことができます。

