春休みのあと、「夜なかなか眠れない」「朝起きられない」「午前中は頭が働かない」と感じるお子さんは少なくありません。朝起きにくいという悩みは決して珍しくなく、体質的に夜型になりやすい方も思いのほか多くおられます。思春期には、もともと睡眠のリズムが後ろにずれやすく、夜型になりやすい傾向があります。一方で、スマホや動画、ゲームを夜遅くまで続けることで寝る時間がさらに遅くなり、生活リズムが崩れてしまうこともあります。
当院では、こうした「夜型になりやすい体質」をわかりやすく「フクロウ体質」と呼んで考えることがあります。ただし、体質だけが原因とは限りません。もともと夜型になりやすい方もいれば、生活習慣の影響が大きい方、両方が重なっている方もおられます。
また、朝起きにくい背景には、単なる夜ふかしだけでなく、睡眠リズムの乱れ、自律神経の不調、起立性調節障害、日中の活動不足などが関わっていることもあります。中学生では起立性調節障害が比較的よくみられ、不登校や睡眠リズムの後退と関係することもあります。
漢方では、眠りの浅さ、朝のだるさ、胃腸の弱さ、むくみ、気持ちの波などを合わせてみながら、その方の状態を考えます。まず生活リズムを整えることが基本ですが、それだけでは立て直しにくい方に、漢方がお役に立てる場合があります。
「怠けているだけ」と決めつけず、体質なのか、生活習慣なのか、あるいは両方なのかを一度考えてみることが大切です。新学期に向けて朝がつらい、学校生活に支障が出ているという方は、一度ご相談ください。
