「漢方は効かない」と耳にすることがあります。
しかし、その言葉の裏には、実は“誤解”や“すれ違い”が潜んでいることが多いと感じています。
漢方は本来、体質や状態に合わせて選ぶと大きな力を発揮する治療です。
それでも効かないと感じる場面があるのは、理由があり、その理由は一つではありません。そこで今回、“なぜ漢方が効かないと言われるのか”を数回に分けて丁寧に紐解いていきたいと思います。
難しい説明ではなく、日常の感覚に近い表現で、
「なるほど、だから効かなかったのか」と腑に落ちる話をお届けしていきます。
そして、もしご自身が「なんとなく不調が続く」「漢方を試したけれどよくわからない」と感じているなら、
その“違和感”が見え方を変えるきっかけになるかもしれません。
医療としての漢方は、あなたの体質を一緒に確認しながら進めていく治療です。
人が泣いているとき、その涙が悲しみのものか、嬉しさか、悔しさかは見ただけではわかりません。
症状も同じで、「疲れ」「冷え」「不眠」「頭痛」など、表に出るサインは似ていても、その理由は一人ひとり違います。
漢方が大切にするのは、この“理由の違い”です。
同じ「疲れ」でも、エネルギー不足の方、ストレスで身体が固まっている方、水の巡りが滞っている方など多様です。 理由が違えば、必要な薬も変わります。
だから、市販薬や情報だけを頼りに薬を選んだとき、「効かなかった」と感じることがあります。 症状はあくまで“表のサイン”。その裏にある理由を探すことで、自分に合う薬は自然と見えてきます。
そして、この“理由探し”は自分一人ではなかなか難しいものです。
気になる変化がある時こそ、軽い気持ちでご相談いただけると、身体のヒントが見つかることがあります。

